イビキは血圧症と子癇(しかん)前症のサイン
9月26日付、米医療系情報サイトMedindiaによると、
妊娠中に常習的にイビキをかくようになった女性は、高血圧症と子癇(しかん)前症になる確率が高いという調査結果が出た。
イビキをかく人は高血圧である確率が2倍!
米ミシガン大学准教授のLouise O'Brien氏らは、1,700人を上回る妊婦らを対象に調査。対象者のうち、1週間のうち3日ないし4日、いびきをかき、かつ妊娠中にイビキが始まった人は、全体の約25%おり、これらの人を睡眠呼吸障害と診断した。この
睡眠呼吸障害と診断された妊婦は、イビキをかいていない妊婦と比べて、高血圧の危険因子が2倍も高かった。
CPAP治療で早期治療を!
Louise O'Brien氏は助言する。
妊娠中に高血圧障害と診断された人の約19%は、既存の睡眠呼吸障害治療で、症状が緩和された。妊娠中の女性が睡眠呼吸障害の場合、CPAP治療で治療ができる。
CPAP治療とは?
鼻に装着したマスクから空気を送りこむことによって、ある一定の圧力を気道にかける治療法
高血圧症や子癇前症は出産トラブルに繋がる可能性大
Louise O'Brien准教授は、懸念する。
妊娠中の高血圧症や子癇前症の発症は、低体重児出産や早産、新生児にICU治療が必要な事態に繋がる可能性が高くなることで知られている。
子癇前症(しかんぜんしょう)とは?
別名、妊娠中毒症とも言われている。高血圧に関係する病気で、軽症時は、体重の急増、身体のむくみ、尿にたんぱくが出たりする。重傷時は、頭痛や発熱、目のかすみや腎機能に異常が発生する。運動やストレスの軽減、食事療法、状況により投薬治療が必要。
つまり、妊娠中にイビキをかくようになったら、もしかしたら、出産時における問題発生のサインかもしれない。もし、妊娠中にイビキをかくようになったら、日々の生活習慣を見直し、同時に主治医の先生にも相談しましょう。(渡邉充代)

Medindia
http://www.medindia.netSASnet
http://www.kaimin-life.jp/cpap.html女性の健康大百科
http://www.padsaf.net