肥満が受精卵の質を低下させる
9月11日付、米医療系情報サイトbabycenterによると、
過度に肥満な女性らのIVF(体外受精)成功率が低い理由は、受精卵の質が良くないことが原因であるということが、研究者らの調査で判明した。
高い確率で紡錘体(ぼうすいたい)と染色体配列に異常
米、ブリガム・アンド・ウィメンズ病院にある生殖介助術研究室部長Catherine Racowsky氏らは、IVFを受けたが妊娠までには至らなかった成熟した受精卵276個について調査。うち105個は、過度に太っている女性らから採取したもので、残りの171個は、適切体重の女性らから採取。
過度に肥満の女性らの受精卵は、その
約6割が紡錘体を2体保持。また、1体の紡錘体を保持していたとしても、その
約3割には、染色体配列の異常が確認された。
紡錘体(ぼうすいたい)別名スピンドルとは?
西山産婦人科サイトによると、紡錘体は、有糸分裂細胞の際に
細胞がもっている染色体を、新しくできる細胞に移動させる装置の役割を担っている。つまり、紡錘体が正常でないと、受精卵がうまく発達していかない可能性がある。
過度に肥満の女性らの受精卵から、高い確率で紡錘体の重複や染色体配列の異常が発見されたことは、IVFだけに限らず、自然受精においても繋がると話と言えよう。(渡邉充代)

babycenter
http://www.babycenter.com/不妊治療センター西山産婦人科
http://www.nycl.jp/