男性不妊改善の糸口として大きな期待
9月22日付米医療系情報サイトMedindiaによると、英カーディフ医科大学の教授らが、
男性が不妊症の場合でも、妊娠成功率を上げることのできる方法を発見した。
活性たんぱく質を精子に付加することがカギ
同大学教授のTony Lai氏とKarl Swann氏らは、
ヒトの精子にPLC-zeta (PLCz)と呼ばれる活性たんぱく質を付加することで、男性不妊が改善し、妊娠に繋がると提唱している。
PLC-zeta (PLCz)とは?
PLC-zeta (PLCz)は、受精中に受精卵の振動を誘発させる精子特有の誘因子。受精卵は、精子からこのPLC-zeta (PLCz)による誘因子を受けて活性化し、胚発生を開始させる。
喪失した物を補填(ほてん)する発想
Tony Lai教授は説明する。
不妊症の男性で、精子が受精卵を付活させることができないというケースがある。こうした症例の場合、精子が受精卵と合体しても受精卵に全く反応が無く、結果として妊娠には至らない。このような精子は、もしかしたら適切なPLCzの機能を喪失している可能性はある。PLCzは、妊娠にするための次の発達工程に、必要不可欠なものなのです。
(渡邉充代)

Medindia
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