妊娠7週目で正確な性別判定が可能
2011年8月9日付のニューヨークタイムズ紙によると、
妊娠7週目の血液検査で、性別判定ができ、精度もかなり高いという。
倫理面で問題も
簡単な血液検査で性別が判定できることになったことを受けて、専門家らの間では、
性別に関連する病気で懸念している両親らの間で、広く使用されることが予測されている。一方、単なる好奇心や、子どもの性を選択するという倫理的問題が噴出することも懸念されている。
誤判定が訴訟問題に発展
アメリカでは、チェーン展開しているドラッグストアの店舗やインターネットのオンライン上で、既に試験的に実施されている。ある企業は、妊娠5週目で性別判定の正答率99.9%を保障していたが、実際は、誤った判定が出たために、多数の利用者から訴えられていた。その後、この企業は自己破産を申請している。
持病を懸念する両親らには救いとなる声も
研究者らが、6,500人の妊婦を対象に行った血液検査による性別判定の正当率は、
妊娠7週目で95%、妊娠20週目で99%だった。男の子に遺伝する可能性があるとされているデュシェンヌ型筋ジストロフィーなど、持病で出産を懸念している両親や医療関係者にとっては、選択的判断材料となる。しかし、慎重な検討が要求されることは間違いない。(渡邉充代)

New York Times
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