妊娠中の乳がん治療、胎児に悪影響なし
8月16日付、米医療系情報サイトMedindiaによると、イギリスの医学誌「The Lancet Oncology」にて、
乳癌(にゅうがん)の化学療法中に妊娠した場合、胎児の出生体重が少なくなることはあっても、胎児になんら危険はないという、新しい研究結果が発表された。
早産になる確率は高くなる可能性も
研究者らは、ヨーロッパに在住する400人を上回る妊娠中の乳癌治療患者を調査。
調査対象となったすべての妊婦は、化学療法を受けていたが、
胎児が出生異常を引き起こす確率が、より高くなるということは、全くなかった。ただ、
合併症を引き起こした場合は、早産になる確率が50%と、通常早産になる確率が10%から15%であるのに対して、高くなる結果となった。
ドイツ乳癌団体の専門医Sibylle Loibl 氏は提唱する。
乳癌の治療中に妊娠することは可能だ。化学療法のレベルを下げたり、妊娠すること自体をあきらめないで。
(渡邉充代)

Medindia
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