新生児の0.3%は体外受精
世界で初めて体外受精が成功したのは、1978年7月、イギリスでのこと。当時、「試験管ベビー」などと呼ばれ話題をさらった体外受精。その技術を開発したロバート・エドワーズ博士は、ノーベル医学生理学賞を受賞した。そして、34年が経った2012年7月現在、体外受精で誕生した赤ちゃんは、世界で500万人を超えた。
この推計は、トルコで開かれた欧州生殖医学会において発表された。同学会によると、世界では、年間約150万回もの体外受精が行われており、約35万もの新しい命が誕生していると言う。これは、新生児全体の約0.3%を占める。
(画像はイメージであり、本文とは関係ありません)
体外受精は最後の切り札?
普通の夫婦生活を送っているのに妊娠をしない状態が2年以上続けば、“不妊”と言われている。そして、不妊治療を始めて、まず最初に取り掛かるのが、人口受精。それでも子どもを授からい場合、体外受精を始めると言うのが一般的だ。
体外受精とは、女性の体から卵子を取り出し、体外で精子と受精させ、それをまた、体内に戻すと言う治療方法。もちろん費用のかかる話であり、成功率も、まだ高いとは言えない。
ただ、世界中のカップルの6組に1組は不妊の問題を抱えていると言われる時代。子どもを授かる方法として、体外受精と言う選択肢は、これから更に、一般的なものとなっていくだろう。

産経ニュース
http://www.47news.jp/feature/medical/2012/08/post-736.html