分娩台とベッド(畳)、会陰裂傷の確率は同じ
7月13日付の米医療系情報サイトbabycenterによると、分娩台での出産は、ベッド(日本では畳のような平らな場所)での出産と比べて、会陰裂傷の確率は高くはならず、むしろ全く同じという結果が出た。
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分娩台の歴史
情報提供サイトAll Aboutによると、分娩台の使用は16世紀のヨーロッパが発祥。出産時に赤ちゃんの頭を産道から引っ張り出す道具(鉗子/かんし)の普及とともに、命の危機に瀕した難産を救うために開発された。現代では鉗子だけでなく、麻酔や切開手術などのお産に伴う様々な医療作業や子宮内の状況をモニターで監視する作業などを手助けするために一般的に使用されている。
分娩台での出産が会陰炸裂になるとは限らない
一方で以前から、出産時に継続して足や膝を上げることが、外陰部と肛門の間にあたる会陰(えいん)に圧力が加わり、それが元で会陰炸裂(えいんれっしょう)につながらないか懸念されていた。
このたび、テキサス大学南西医療センターの医師Marlene Corton氏らが、初産を迎える妊婦214名を対象に、分娩台を使用して出産した場合と、分娩台を使用しないで出産した場合に発生した、会陰炸裂の件数とその度合いを調査。
結果、分娩台を使用しなかった妊婦108名のうち82名に、また、分娩台を使用した妊婦106名のうち83名に会陰炸裂が見られた。つまり、まったく同じ比率だった。
同氏は継続して、会陰炸裂を防ぐためには妊婦がどのような姿勢をとるのが一番よいのかを模索している。
(編集部翻訳担当 渡邉充代)

babycenter
http://www.babycenter.com/204_stirrups-during-childbirth-dont-cause-more-tears_10370428.bc
All About
http://allabout.co.jp/gm/gc/188417/