胎児が低体重の場合、お母さんに心疾患の可能性
6月28日付の米医療系情報サイトbabycenterによると、出産時の子どもの体重が小さいと、お母さん側の心臓に異常があるかもしれない。このような報告を研究者らが発表した。
早期発見で最悪の事態を防ごう
イギリスのセントジョージ大学母体胎児医学部長Basky Thilaganathan医師らは、子宮内胎児発育遅延の妊婦29人、子癇前症(しかんぜんしょう)の妊婦25人、正常に妊娠の妊婦58人を調査。
結果、妊婦が子宮内胎児発育遅延や子癇前症である場合、その妊婦が今後、何十年にも渡って心血管疾患を患ったり、死にいたる可能性を指摘。
医療従事者は、子宮内胎児発育遅延や子癇前症の症状がある妊婦を担当した場合には、母体側に心臓圧迫や心臓系の障害がないかどうかを疑って欲しいと注意を促した。
早期発見で、その母親らが生活改善や治療を受けることにより、その後の心血管疾患の発症や最悪の事態を未然に防ぐことができるかもしれない。
子宮内胎児発育遅延(しきゅうないたいじはついくちえん)とは?
子宮内胎児発育遅延は、子宮内の胎児の発育が遅れ、妊娠週数に相当する平均胎児重量の90%程度しか体重がない状況をさす。
子癇前症(しかんぜんしょう)とは?
妊娠中に高血圧を患うこと。
(編集部翻訳担当 渡邉充代)

babycenter
http://www.babycenter.com