体外受精で多発性硬化症再発の可能性
6月13日付、米医療系情報サイトbabycenterによると、多発性硬化症を患っている女性が体外受精の治療を受けると、多発性硬化症を再発する可能性が高くなるという調査結果が、フランス国立医学研究所より発表された。
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多発性硬化症とは?
兵庫県立尼崎病院のHPによると、多発性硬化症は、脳や脊髄などの中枢神経が炎症を起こす疾患で、日本での患者数は全国で約5,000人。10万人に3~5人の割合で主に女性に発症。緯度の高い地域に患者が多くみられる。
多発性硬化症の方は十分な経過観察を!
フランス国立医学研究所の研究員David-Axel Laplaud氏らは注意を喚起する。
不妊治療に使用されているゴナドトロピン放出ホルモンのような合成ホルモン剤の使用は、50%程度の確率で、多発性硬化症の再発を高める可能性がある。多発性硬化症を患っている方は、体外受精に続く段階で、多発性硬化症の再発に十分注意をして欲しい。特に、体外受精がうまく行かなかった場合には。
ゴナドトロピンとは?
産婦人科系情報サイトSAN-KISO.COによると、ゴナドトロピンは、体外受精時に必ずと言ってもいいほど使用される強力な排卵誘発剤で、排卵率が非常に高くなる半面、副作用を起こす可能性も指摘されている。十分な経過観察が必要とされている。(編集部翻訳担当 渡邉充代)

babycenter
http://www.babycenter.com兵庫県立尼崎病院
http://www.amahosp.amagasaki.hyogo.jp/SAN-KISO.CO
http://www.san-kiso.com