犬や猫との接触で胎児の呼吸器系疾患率が低くなる
7月9日付の米医療系情報サイトMNTによると、フィンランドのクオピオ大学病院の研究員らの調査で、犬や猫と身近に触れ合っていた妊婦の赤ちゃんは、妊娠期に犬や猫と触れ合っていなかった妊婦の赤ちゃんよりも健康で、特に、呼吸器系疾患が少ない傾向にあることが判った。
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接触頻度が高いほど効果的
呼吸器系疾患やその兆候は、1歳未満の子どもによく見られる。調査員らは、2002年から2005年に生まれた397人の子どもらを対象に、その両親に、妊娠期間中にどのような頻度で猫や犬と接触したかの聞き取りをした。
また調査員らは、対象者らを次の3つグループに分けた。①犬を家の中で飼っているもしくは、しょっちゅう触れる機会がある②猫を家で飼っている③犬も猫も飼っていない。
このグループ間で比較したところ、①の犬を家の中で飼っている子どもらの呼吸器系疾患率が一番少なかった。一方で、③の犬も猫も飼っていない子どもらの疾患率は一番高かった。
また、子どもがお母さんのお腹にいる時を含む、できるだけ早い段階で、犬や猫に接触していた方が、呼吸器系疾患の発症率が少なく、また罹りにくいことが判った。
猫より犬の方が効果的
また特に、胎児の時など早い段階で、
犬と接触していた方が、耳の感染症になる確率が少ないことも判った。
一方、猫との接触で受けられる予防効果は、犬ほどは強くないことも判った。(編集部翻訳担当 渡邉充代)

MNT
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