20年以内で5倍に増加。
この20年ほどで、40代の女性のIVF治療は5倍になりました。専門家の発表では、特に42歳の女性で、1992年の300人から2010年は1839人まで増加しています。47歳から48歳でも8倍に達しています。この変化は、若いときには仕事に専念してきたキャリアウーマン層が、新たな40代からの生き方として子どもを持つという選択をするようになってきたことが大きいとしています。
40歳以上では自分の卵子での出産率は急激に低下
けれども、実際には40歳からは妊娠出産率が低下してしまい、40歳から42歳まででの自分自身の卵子での出産率12%は、45歳以上ではわずか1.5%に減少してしまいます。
イギリスでは、こうした事実から、公的な補助では40歳以上の女性はIVF治療を受けることができません。政府としては、効果が現れやすい年代へ力を入れざるを得ない現実があるのです。
そのため、40歳以上の女性は、公的な保健医療機関から私立のクリニックへと受診先を変更してIVFを受けるケースが増えてきました。
今後は30代から卵子の凍結保存が主流になるかも
現在でも、20代から30代でキャリア志向の強い女性は増え続けています。そこで、専門家は30代を迎えたら、将来のために卵子を凍結保存することを進める傾向になってきています。40代を迎える頃になり、IVFを行った場合の妊娠・出産率が、そのときの卵子を用いるより飛躍的に高くなるからです。
現在イギリスでは年間45000人以上の女性がIVF治療を受けています。2020年までには欧州全体では、出産数の1割程度がIVF治療によってもたらされると予測されています。

Daily Mail ; Career women turn to IVF in record numbers as number of females over 40 seeking treatment rises 500%
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2166762/