アメリカで自宅出産を選ぶ女性が増加
2012年度、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が発表した、全米生命統計システム(National Vital Statistics System)のデータによると、アメリカで、自宅出産を選ぶ女性が増加していることが分かった。
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NVSTの統計によると、1990年度から2004年度までは、自宅出産をする人は、徐々に減る傾向があり、病院での出産を選ぶ女性が多かった。2004年度を境に急激に増加。2009年度に至っては、新生児90人のうち1人は、自宅で生まれた。
自宅出産の利点
(1)施設での出産よりは、他から隔絶されており、雑然さがより少ない。(2)普段の住み慣れた場所なので快適。(3)関係者が少なくてすむ。(4)帝王切開になる可能性が低い。 (5)出産費用がより安くてすむ。(6)自分の経験値を増やすことができる。
35歳以上の女性の間で人気
自宅出産は、すでに、子どもを育てている35歳以上の母親の間で人気だ。生まれてくる子どもの兄弟児にあたる子どもらに、自分が出産する様子を体験させてあげたいというのが、主な理由だ。
自宅出産のうち約6割が助産士の立ち会いのもとで行われる。病院での出産において、助産士が立ち会ったのは、わずか1割にも満たない。一方、自宅出産のうち、医師が立ち会ったのはわずか5%だ。というのも自宅出産のほとんどが、医師を呼ばずして行われるからだ。病院での出産では、9割以上が医師立ち会いのもとで行われる。(編集部翻訳担当 渡邉充代)