これまでの常識は禁酒喫煙
イギリスの国民医療サービスのガイドラインでは、産婦人科医はパートナーの妊娠を望んでいる男性に対して、飲酒・喫煙・ドラッグが不妊の原因となり得ることを説明するようにとしています。
ところが、イギリスの研究チームが、飲酒は男性不妊への影響はないと考えられるという、これまでの常識を覆す説を6月に発表しました。それどころか、喫煙やドラッグ、そして肥満についても、男性不妊には影響を与えないのではないかとしています。
2000人以上を対象とした調査で飲酒や喫煙の影響は確認されず
調査はイギリス国内の14の不妊クリニックを人工授精目的で受診している2249人の男性を対象に行われました。日常生活の細かな習慣などについての質問用紙に回答を記入してもらったのです。
参加者は、939人の精子の運動性が低い人たちと、1310人の、精子の運動性がそれよりも高い人に分けられました。精子の運動性が低いとされた人たちの特徴として、飲酒や喫煙の影響は見られませんでした。また、BMIを元に体型についても分析をしましたが、オーバーウェイトも精子の運動率には影響を与えませんでした。
健康維持管理はもちろん必要
研究チームは、パートナーの妊娠を望む男性が、不妊の改善のために禁酒・禁煙を行う必要はないという結果が出たものの、父親として子どもを育てていく上も、健康には十分な注意を払うことは当然としています。
ただし、今回の調査は、精子の運動性にのみ注目しているため、今後精子の数や形など別の角度からも分析を行うべきだとしています。

Daily Mail ; Drinking, smoking or being overweight 'does not harm men's fertility'
http://www.dailymail.co.uk/health/Human Reproduction ; Modifiable and non-modifiable risk factors for poor semen quality: a case-referent study
http://humrep.oxfordjournals.org/