妊婦のビタミンDレベルが胎児に影響
Medical New Todayが5月25日に報じたところによると、イギリス・サウサンプトン大学の調査によって、妊婦のビタミンDレベルが低いと、その後産まれてくる子どもが高体脂肪になりやすいということが判明しました。
ビタミンD欠乏は、成人においても子どもにおいても肥満につながりやすいということはよく知られています。しかし、妊婦のビタミンD欠乏が胎児にどのように影響するのかという点に関しては、まだあまり知られていなかったのです。
調査の内容は?
今回の調査は、イギリスの977人の妊婦を対象に行われました。妊婦のビタミンDレベルと、その後産まれてきた子どもの体組成を測定・比較したのです。
イギリスでは、若い女性の間でビタミンD欠乏がとても多いという現状となっています。妊娠中は1日10μgのビタミンD摂取が推奨されているものの、まだなかなか普及に至っていません。
そしてこの調査の結果、妊娠中のビタミンDレベルが低かった母親から産まれてきた子ども(6歳時)に、より高い体脂肪が測定されました。この子どもの高体脂肪は、母親の妊娠中の体重増加量や子どもの運動量など、ビタミンDレベル以外の要因では説明できないものでした。
魚を食べてビタミンDを摂取
この調査を進めたサウサンプトン大学のSiân Robinson氏は、次のように語っています。
現在、イギリス全体で若い女性のビタミンD欠乏が広がっており、そして子どもの肥満率が上がっている。この現状を踏まえると、ビタミンD欠乏の母親に産まれてくる子どもの長期的な健康面への影響について、我々はもっと理解を深めなければいけない。
ビタミンDは、主に魚類、またキノコ類や卵黄に多く含まれています。上手にビタミンDを摂取して、健康な赤ちゃんを産みたいですね。

Link Between A Child's Body Fat And Vitamin D Insufficiency In The Mother
http://www.medicalnewstoday.com/releases/245787.php