高学歴者の出産増加の背景は?
今、アメリカでは、30代から40代の大卒の女性の出産率が増加傾向にある。米、オハイオ大学の経済学者、Bruce Weinberg氏が5月4日付けの大学の機関誌にて発表した。
出産率の増加の理由について、「近年、不妊治療がより身近になり、価格的にもより利用しやすくなった。」と分析する。従来の国の調査結果では、大卒の女性は出産しない傾向にあった。1990年代においては、大卒の女性のうち、出産経験のない女性は全体の30%にまで達した。しかし1998年から2008年にかけて、大卒の女性の出産率が急激に増加。今や大卒の女性のうち、出産経験のない女性は、全体のわずか5%だ。
新しい動向のはじまり
Bruce Weinberg氏はこれを、「新しい流行のはじまり。」と見ている。「20世紀後半の重要な経済動向の1つとして、以前までは、高学歴の女性の社会進出の増加とともに、出産率の低下があげられていた。しかしその傾向は終わった。この新しい動向は、はじまったばかりで、断言はできないが、確実に高学歴女性の高齢出産率は増加している。」
調査報告書で、具体的な年齢は公表されていないが、高学歴の女性は退職後、出産するか、もしくは出産後、仕事を継続している。
しかし一方で、氏は、「不妊治療は確かに貢献している。しかし要因はそれだけではない。」とも分析している。(編集部翻訳担当 渡邉充代)

アメリカBabyCenter
http://www.babycenter.com/204_more-college-educated-women-having-children_10367497.bc