将来の肥満や健康問題が心配
妊娠中に体重の増加が一定のガイドラインを超えると、大きすぎる赤ちゃんが産まれるリスクが高くなり、こうした赤ちゃんは将来的に肥満が心配されるとの調査結果が出ました。
妊娠中から出産時にかけて、大きすぎる赤ちゃんは、出産後も成長するにつれて心臓病やメタボ関連の健康問題を抱えることが多いとされています。研究チームは、妊娠中の食生活と適切な運動によってこうした危険を防ぐことができるとしています。
お医者さんや助産師さんとともに体重管理を
妊娠中の体重の増加について、妊婦さんだけでなく、お医者さんや助産師さんも把握しておくとよいとされています。
この調査は、カナダ国内で4321人の女性を対象に行われました。対象となった人は全員帝王切開で出産しています。このうち約58パーセントの女性が、体重の増加がガイドラインを超えていました。
妊娠中の体重増加のガイドラインは、身長と妊娠前の体重によって決まります。報告によれば、妊娠前から肥満の女性でも、妊娠して急に体重が増えた女性でも、同じようにリスクが高くなるそうで、望ましい体重を維持していた女性の3倍から6倍になるそうです。
この調査結果が出たことで、より多くの女性が妊娠中の健康管理の大切さをわかってくれるようになることは望ましいことだと研究リーダーのフェラーロ医師はコメントしています。
妊娠中気をつけることは?
研究チームからの妊婦さんに対してのアドバイスをまとめると
体重を定期的に測って記録しながら観察すること。
医師や助産師のアドバイスを取り入れて、体重の増加に注意し、ガイドラインを越えないようにすること。
とされています。
妊娠前から肥満の女性を除いては、ある程度の体重増加は望ましいとされていますので、やみくもに体重が増えないようにと判断する必要はないそうです。

CBC NEWS ; Weight gain in pregnancy predicts big babies
http://www.cbc.ca/news/health/story/2012/04/17/weight-gain-pregnancy.htmlThe Journal of Maternal-Fetal and Neonatal Medicine
http://informahealthcare.com/jmf