昨年の連載で話題を呼んだ研究チームが執筆
読売新聞が運営する医療情報サイト「yomiDr.(ヨミドクター)」が、2020年12月25日に連載コラム「精子から見た不妊治療」を更新した。
東京歯科大学市川総合病院の研究チームによる「精子から見た不妊治療」は、精子をめぐるさまざまな誤解を解きながら不妊治療で「できること」「できないこと」を解説する連載コラム。
今回更新分のテーマでは、代表的な「精子サプリ」の成分である亜鉛、アルギニン、コエンザイムQ10の効果について解説している。
バランスのとれた生活をすることが重要
記事によると、亜鉛の推奨摂取量は1日10ミリグラム。通常の食事をしていれば欠乏や過剰を気にする必要はなく、サプリなどで過剰摂取すると銅欠乏(低銅血症)、貧血などの健康被害につながるという。
アルギニンは、精子に多くふくまれているアミノ酸の一種だが、こちらも通常の食生活をしていれば体内で過不足なく作られるものであり、余分に摂取したからといって精子が増えるということはないという。
強力な抗酸化物質として知られ、アンチエイジングや造精機能改善のサプリに多用されているコエンザイムQ10だが、厚生労働省のからは1日30ミリグラムを超えないようにという通知が出されている。
記事では、造精機能に十分な余力がある人なら多少の環境負荷は心配ないため、食事をふくめてバランスのとれた生活をすることが重要だと結論づけている。
(画像はyomiDr.より)
(画像は東京歯科大学市川総合病院公式サイトより)

yomiDr.
https://yomidr.yomiuri.co.jp東京歯科大学市川総合病院公式サイト
http://www.tdc.ac.jp