精子ドナー利用に伴う健康影響
フリンダース大学(オーストラリア大学)の研究チームは、「Journal of Developmental Origins of Health and Disease」にて、母親が第三者の提供精子により妊娠した場合、誕生した子供は、成人後にアレルギー、1型糖尿病、自己免疫疾患の発症率が高まると発表した。
今回、世界で初めて、第三者の提供精子と子供の免疫疾患に関係性があることが認められた。精子提供で誕生した子供は、免疫疾患の発症率が高まるという。
第三者の精子提供と免疫疾患の発症率
研究チームは、精子提供で誕生した子供272人、自然妊娠で誕生した子供877人を対象に、成人期の健康状態を比較した。なお、被験者の大部分は、オーストラリア、アメリカ、イギリス、ベルギー、オランダから募った。
第三者の提供精子で誕生した子供は、自然妊娠にて誕生した子供と比べ、成人期における1型糖尿病の診断率が7倍、甲状腺疾患・急性気管支炎・睡眠時無呼吸症候群の発症率は2倍となった。自然妊娠で産まれた子供のアレルギー発症率35%に対して、提供精子で産まれた子供では45%であった。
研究チームは、精子提供による妊娠と自然妊娠は妊娠メカニズムに相違はないが、母親が第三者から精子提供を受けて妊娠した場合、誕生した子供の健康状態において免疫学的根拠が認められ、免疫システムが変化したと推測する。
(画像はプレスリリースより)

Flinders UNIVERSITY
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