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ビタミンD摂取が男児の腸内細菌に大きく影響する

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ビタミンD摂取が男児の腸内細菌に大きく影響する

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ビタミンDによる影響
アルバータ大学の研究チームは、「Gut Microbes」にて、ビタミンD補充と男児の腸内微生物叢(腸内マイクロバイオーム)には関連性があると発表した。

ビタミンDは生命活動維持に重要な役割を担い、骨代謝や免疫システムの発達を調節する。特に、乳幼児の腸内細菌は、急速に変化していく。それゆえ、重要な成長・発達段階にて、乳幼児の腸内に生息する細菌群に影響を与える要因を理解することが不可欠である。

今回、ビタミンDと男児の腸管内に生息する重要なバクテリアの存在には関連性があり、生後3ヶ月の段階で男児の腸内微生物叢の変化に影響を与えることが認められた。ビタミンD補充によって、乳幼児の腸内細菌の構成は顕著に変化し、疾患を引き起こる細菌の存在量が減少した。

ビタミンD
ビタミンDと子供の腸内微生物叢における関係性
研究チームは、カナダの子供に対する全国的調査「CHILD Cohort Study」(約3500人を対象にした在胎期から10代までの追跡調査)の一貫として、母乳あるいはミルク育児の乳幼児1157人を対象に糞便サンプルを採取した。

ビタミンDドロップにてビタミンDを補充した幼児は、メガモナスの存在量が減少した。先行研究にて、メガモナスには、自閉症スペクトラム障害やウイルス性呼吸器感染症と関連性があると報告されている。それゆえ、ビタミンDには、子供の健康に対する有益性があると考えられる。

また、幼児および母親のビタミンD、クロストリディオイデス・ディフィシル(健常者の腸内に少数生息する細菌)の存在量における関連性も認められた。クロストリディオイデス・ディフィシルは約30%の幼児に検出されたが、母乳を飲む乳幼児は細菌の発生率が低くなった。

子供のなかには、無症状であるものの、腸内にクロストリジウム・ディフィシル腸炎(抗菌薬関連大腸炎、偽膜性大腸炎)を引き起こすクロストリディオイデス・ディフィシルを保菌している場合がある。腸内細菌のバランスが崩れてクロストリジウム・ディフィシルが増殖すると発症し、慢性疾患へと進行しやすい。

研究チームは、子供のビタミンD補充、妊娠中・産後の母親のビタミンD摂取は、クロストリディオイデス・ディフィシル増殖と関連性はなく、ビタミンD強化乳摂取による母乳こそが、子供の腸内におけるクロストリディオイデス・ディフィシル増殖を抑制する要因であると結論付ける。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

UNIVERSITY OF ALBERTA Faculty of Medicine & Dentistry
https://www.ualberta.ca/

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