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授乳により産後糖尿病の発症率および発症リスクが低下する

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授乳により産後糖尿病の発症率および発症リスクが低下する

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授乳が健康に与える影響
韓国科学技術院(KAIST)の研究チームは、「Science Translational Medicine」(4月29日版)にて、授乳により、産後の母親における糖尿病の発症率は低下し、発症リスクが軽減すると発表した。

糖尿病に関連する合併症には血管の損傷が含まれ、心臓発作・心不全など心血管疾患および脳血管疾患、神経・目・腎臓などの問題を生じさせる。糖尿病は母親の代謝状態に深刻な脅威を課し、それゆえ、特に産後は母体の代謝リスク要因を管理することが重要になる。

また、妊娠糖尿病の病歴、母体年齢、肥満を含む複数の要因は、産後に糖尿病を進行させるリスクに更なる影響を与える。妊娠糖尿病である、出産回数が多い場合、産後糖尿病リスクはより増加する。

授乳
膵臓ベータ細胞の質量・機能の向上
研究チームは、産後2ヵ月の女性174人(授乳中85人) を対象に、乳汁分泌ホルモン「プロラクチン」を分析した。調査は3年間継続された。

プロラクチンは、母乳の分泌を促進するホルモンである。今回の研究を通して、母乳の分泌促進に加え、インスリン分泌を制御して体内の血糖値を調節する膵臓ベータ細胞を刺激するうえで重要な働きを担っていることが認められた。

また、授乳中、膵臓ベータ細胞から、「セロトニン」(精神を安定させる働きのある脳内物質)が分泌され、膵臓ベータ細胞の質量および機能を高めることが判明した。膵臓ベータ細胞の持続的改善は卒乳後4年間続き、母親の代謝状態を改善し、子供の健康に肯定的な影響をもたらす。

妊娠は、体重増加やインスリン抵抗性により、女性に実質的な代謝負荷を課す。膵臓ベータ細胞のセロトニンは抗酸化剤として働き、酸化ストレスを軽減し、母親のベータ細胞を健康にする。ベータ細胞を増殖させ、身体のグルコース値を適切な量にて維持する。

研究チームは、授乳中の母親では膵臓ベータ細胞の質量および機能が向上し、グルコース恒常性(グルコースホメオスタシス)の改善とグルコース値の低下(約20mg/dL低下)により、産後糖尿病リスクは軽減し、卒乳後3年以上は授乳による効果が継続したと結論付けている。

(画像はScience Translational Medicineより)


外部リンク

NEWS MEDICAL
https://www.news-medical.net/

Science Translational Medicine
https://stm.sciencemag.org/content/12/541/eaay0455

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