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肥満の女性では卵母細胞のオメガ3脂肪酸濃度が低くなる

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肥満の女性では卵母細胞のオメガ3脂肪酸濃度が低くなる

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卵母細胞におけるオメガ3脂肪酸の相違
バスク大学(スペイン)の研究チームは、「Fertility & Sterility」にて、過剰体重および肥満の女性では、標準体重の女性と比べ、卵母細胞(未成熟卵子)におけるオメガ3脂肪酸の濃度が低くなると発表した。

オメガ3脂肪酸は、長鎖脂肪酸(分子内の炭素数が11以上である脂肪酸)に属し、体内で合成できない。食事から摂取する必要があり、青魚(サバ、イワシ)、多脂肪の魚(サケ、マグロなど)、除脂肪の魚(タラ、コダラなど)に多く含まれる。

オメガ3脂肪酸
女性の体型と卵母細胞の脂質組成における関係性
研究チームは、体外受精および細胞質内精子注入を受ける女性205人(標準、過剰体重、肥満)を対象に、未授精かつ未成熟な卵母細胞(卵子)922個を採取し、脂質組成を分析した。未成熟な卵子(卵核胞・第一減数分裂の中期・第二減数分裂の中期)の脂質組成を分析したところ、BMI値によって脂質組成が非常に異なることが認められた。

過剰体重および肥満の女性では、標準体重の女性と比べ、オメガ3脂肪酸の量が少なくなった。一方、標準体重の女性は、飽和脂肪酸(主に動物性の脂肪に含まれる)のオメガ3脂肪酸量がより多く、不飽和脂肪酸(植物・魚の脂に多く含まれる)が少なくなった。

オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は、代謝に際して多くの酵素系で競合する。オメガ6脂肪酸は、西洋食に多く含まれるが、オメガ3脂肪酸は少量である。オメガ6脂肪酸の多量摂取はオメガ3脂肪酸量を低下させ、卵子のオメガ3脂肪酸量の低下をまねく。

研究チームは、過剰体重・肥満女性の卵母細胞は脂質組成が異なり、卵母細胞におけるオメガ3脂肪酸の構成が体外受精結果に影響し、体外受精の失敗率が増すと推測する。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

The University of the Basque Country
https://www.ehu.eus/

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