「エストロゲン」に似た作用がある「大豆イソフラボン」
ノエビアグループの常盤薬品工業株式会社は、「大豆イソフラボン」に美白作用があることを発見し、そのメカニズムについて明らかにしました
「大豆イソフラボン」は、女性ホルモンの「エストロゲン」に似た作用があることがわかっており、女性の不安定な体調緩和や健康維持を行う働きがあると言われています。
また化粧品の有効成分としても注目されており、これまでノエビアグループでは「大豆イソフラン」の、皮膚細胞に対する有効作用の研究を行ってきました。
メラニン生成酵素の抑制を確認
常盤薬品では、イソフラボン類として「ダイゼイン」、「ゲニステイン」、「ダイジン」、「ゲニスチン」の4種類について、ヒト皮膚に構造が類似した人工の皮膚モデルを用いて美白作用を評価したところ、「ゲニステイン」と「ゲニスチン」に美白作用があることを見出しました。
さらに、美白作用のメカニズムを明らかにするために、メラノサイト(メラニン生成細胞)について、遺伝子発現変化を調べたところ、「ゲニステイン」にはメラニン生成において重要とされる「エンドセリンレセプター」(メラニン生成に関わる受容体)、「PAX3遺伝子」(メラノサイトの核内に存在し、メラニン生成に関わる因子)、「DCT遺伝子」(ドーパクロム・トウトメラーゼ。メラニン生成に関わる酵素)の遺伝子発現を抑制する作用があることを発見しました。
この結果により、常盤薬品工業では
大豆イソフラボン類のゲニステインには、DCTを抑制するというメカニズムで優れた美白作用を有する効果のあることが示されました
と発表をしています。

常盤薬品工業株式会社
http://www.tokiwayakuhin.co.jp/ニュースリース
http://www.tokiwayakuhin.co.jp/news/2012/03/post20120321-1.htm