ヘルスケアサポートツールと妊娠結果
ジョージ・ワシントン大学の研究チームは、「Obstetrics and Gynecology」にて、ヘルスケアサポートツールを介した遠隔医療介入により、妊娠結果は改善できると発表した。
なお、ヘルスケアサポートツールは、スマホ・携帯電話向けアプリ、ウェアラブルデバイス、ショートメッセージおよびテキストメッセージサービス、マルチメディアメッセージングサービス(MMS:携帯電話同士でやりとりするメッセージングサービス)、リアルタイムの視聴覚コミュニケーションなどが挙げられる。
特定の健康行動に対する影響
2014年における妊娠・出産および妊活モバイルアプリの利用は約2000件であったが、近年、ヘルスケアサポートツールの利用者は増加傾向にある。
利用者、情報提供者はサポートツールに期待を寄せるが、専門家らはサポートツールの有益性に関して十分な知識をもたない。
それゆえ、研究チームは、妊娠・出産、妊活中におけるサポートツール利用、サポートツールの情報提供者の存在に着目した。調査結果より、妊娠中・授乳中は喫煙しないといったテキストメッセージなどは、特定の健康行動するうえで有益であると報告した。
また、新たな医療提供において、根拠に基づく実践を確立することが重要であり、潜在的な健康リスク、適切な研究が行われていない新技術の急速な導入に伴うコストは軽減できると考える。
(画像はGW School of Medicine & Health Sciencesより)

GW School of Medicine & Health Sciences
https://smhs.gwu.edu/