タバコと男性の生殖能力
7月3日、韓国の研究チームは、「Scientific Reports」にて、電子タバコは紙巻きタバコと比べて体外受精の結果に及ぼす影響は少ないと示した。
タバコが男性の生殖能力に対して与える影響を比較したところ、体外受精中、パートナーである男性が電子タバコを使用した場合、従来の紙巻きタバコの使用よりリスクは低くなることが認められた。
ただし、これは電子タバコの使用を推奨するものではない。程度の差はあるものの、電子タバコであっても紙巻きタバコであっても男性の生殖能力に悪影響を及ぼす。
男性の喫煙と体外受精結果における関係性
今回、研究チームは、2022年5月から2024年1月の期間、喫煙男性(紙巻きタバコ151人、電子タバコ145人)を対象に男性の喫煙と体外受精結果における関係性について検証した。
電子タバコと紙巻きタバコが体外受精の結果に及ぼす影響を比較したところ、電子タバコによる影響は紙巻きタバコより少ないことが認められた。体外受精中に電子タバコを使用した男性群は、紙巻きタバコを使用した男性群と比べて出生率ならびに精子運動性が高かった。
しかしながら、これは、電子タバコと紙巻きタバコが男性の生殖機能に対して及ぼす影響を比較したものであり、電子タバコの使用を推奨しているわけではない。
(画像はScientific Reportsより)

Scientific Reports
https://www.nature.com/articles/s41598-025-09495-w