ビタミンB2による影響
7月3日、中国の研究チームは、「scientific reports」にて、ビタミンB2摂取によって女性不妊の有病率が低下すると示した。
食事を通じて必要なビタミンB2を摂取し、体内ビタミンB2を十分に維持することで女性不妊リスクは軽減する可能性があるという。
ビタミンB2と女性不妊における関係性
これまで、食事の栄養素が不妊に与える影響において、ビタミンA、ビタミンC、鉄、葉酸の摂取が女性不妊の有病率を低下させると報告されている。しかしながら、ビタミンB2と女性不妊の関連性は不明であった。
そこで今回、研究チームは、「National Health and Nutrition Examination Surveys (NHANES)」(2013~2018年)を用いて、生殖年齢の女性3208人(不妊症524人)を対象にビタミンB2と女性不妊における関係性について検証した。
食事調査に基づきエネルギーや栄養素の摂取量、食品成分を評価したところ、ビタミンB2摂取量と女性不妊の有病率において関連性が示された。ビタミンB2摂取量の増加に伴い、女性不妊の有病率は低下したという。
今回の調査結果を踏まえて、研究チームは、ビタミン摂取が女性不妊を予防する可能性があると示唆する。
(画像はscientific reportsより)

scientific reports
https://www.nature.com/articles/s41598-025-09161-1