中国医学を取り入れた女性で妊娠する確率がアップ
最近の研究では、子宮腔内授精(IUI)に併せて、中国医学に基づく方法を行ったところ、受精率が上昇したという報告が英国の「British Journal of Midwifery」に掲載されました。IUIのみを行った女性の妊娠成立は39.4%だったのに対し、中国医学に基づいて鍼や漢方薬を取り入れた女性では、65・5%となったそうです。
不妊治療を受けることになると、妊娠成立にのみ、関心が行ってしまうことは少なくありません。時には、感情的になったり、苛立ったり、周りのことが見えなくなったりもするでしょう。また、経済的負担もさることながら、薬を飲んだり、注射をしている場合は、辛い副作用に悩むこともあるでしょう。
多くの人達は、中国の伝統医療からのアプローチに関しては、取り入れている人はまだまだ少数派ですが、中国伝統医療による不妊への取り組みが、注目を集めはじめています。西洋医療での不妊症治療は、日々進歩していますが、これだけでは補えないものもあるのが事実です。
妊娠のみに焦点を当てず心身の健康を
中国医学の特徴は、身体と、心と、精神が一体となって、相互に影響しながら健康という状態を目指すことを基本にしています。不妊治療を続けていく上で、自分やパートナーの抱える様々な気持ちに向き合うことも時には必要でしょう。体に良い食生活など、取り入れやすいところから、健康管理の一貫としてためしてみるのもいいかもしれません。

British Journal of Midwifery ; Traditional Chinese medicine with fertility treatment boosts conception
http://www.britishjournalofmidwifery.com/cgi-bin/go.pl/library/article.html?uid=89217;article=BJM_20_2_146