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体外受精の成功率には年齢が大きく関係する

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体外受精の成功率には年齢が大きく関係する

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胚移植に影響を与える因子
6月26日、ラドバウド大学メディカルセンター(オランダ)は、第39回欧州ヒト生殖医学会「ESHRE2023」(6月25~28日、デンマーク・コペンハーゲン開催)にて、体外受精における胚移植には母体年齢が大きく影響すると発表した。

現在、体外受精における胚移植は、培養3日目の初期(卵割期)胚移植あるいは培養5日目の胚盤胞移植にて行われ、出生率は同じであるといわれる。しかしながら、今回、体外受精の出生率には、胚移植のタイミングではなく、母体年齢が影響すると報告された。

胚移植
胚の培養期間と胚移植の累積出生率における関係性
これまで、胚の培養期間と胚移植の累積出生率における関係性は立証されていない。

そこで、研究チームは、オランダ国内の不妊治療センター21機関から無作為に抽出した不妊治療中の女性1202人を対象に過去最大規模となるランダム化臨床試験を実施し、胚の培養期間と胚移植の累積出生率における関係性について検証した。

胚移植のタイミング(培養3日目の初期胚移植、培養5日目の胚盤胞移植)、胚移植の種類(新鮮胚移植、凍結融解胚移植)による出生率を比較したところ、累積出生率において大きな差異は認められなかった。

胚盤胞移植の場合、603人のうち355人が出産し、累積出生率は58.9%であったという。一方、初期胚移植の場合、出生率は58.4%であり、女性599人のうち350人が出産に至った。

あわせて、年齢別の出生率を比較すると、36歳未満の女性では、36歳以上の女性より初期胚移植による累積出生率が高くなることが明らかとなった。差異は統計的に有意でないものの、潜在的な利点があるという。

また、36歳以上の女性では、統計的に有意な差異ではないが、胚盤胞移植の出生率は初期胚移植と比べて高くなることが確認された。これより、母体年齢が胚移植の出生率に大きな影響を与えることが示唆される。

(画像はeshreより)


外部リンク

eshre
https://www.eshre.eu/


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