抗ミュラー管ホルモンによる効果
7月20日、モデナ・レッジョ・エミリア大学(イタリア)の研究チームは、「Human Reproduction」にて、体外受精において、血清抗ミュラー管ホルモン(AMH)によってDuoStim法の卵巣予備能を予測できると発表した。
なお、DuoStim法とは新しい卵巣刺激法であり、1回目の採卵後に再び卵巣刺激を開始して1サイクルで採卵を2回行う。主に卵巣予備能が低下した女性に対して提案する。
抗ミュラー管ホルモン値とDuoStim法による卵胞発育数・採卵数における関係性
研究チームは、2021年1月から2022年9月までの期間、体外受精を受ける女性116人を対象に、抗ミュラー管ホルモン値とDuoStim法による卵胞発育数・採卵数における関係性を検証した。
抗ミュラー管ホルモン値には、DuoStim法による採卵数と顕著に関係することが認められた。1回目の排卵と2回目の排卵における総採卵数の相違は、統計学的に有意であると報告された。一方、成熟卵の数は、1回目の排卵と2回目の排卵において大差なかったという。
また、1回目の卵巣刺激後には68%、2回目の卵巣刺激後では74%が1個以上の胎盤法を得られた。AMH基礎値が0.25ng/ml増加すると、1回目ならびに2回目の卵巣刺激による採卵数が1個増えた。
(画像はHuman Reproductionより)

Human Reproduction
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