食事が妊娠に与える影響
4月19日、バーミンガム大学(イギリス)は、プレスリリースにて、妊娠前・妊活中から妊娠初期の食事において野菜、果物、魚介類、乳製品、卵、穀物(小麦や米など)を豊富に取り入れることによって流産リスクが低下すると発表した。
なお、研究論文は、「Fertility and Sterility」に掲載されている。
妊娠前後の食事と流産における関連性
今回、研究チームは、研究論文20文献を用いて、妊娠適齢期の健康な女性63838人を対象に、妊娠3ヶ月前から妊娠初期の食事習慣と流産リスクにおける関係性を検証した。
妊娠前後の食事習慣を分析したところ、食事と流産リスクには関連性があることが認められた。妊娠3ヶ月前から妊娠初期の食事において健康的で栄養バランスの良く、ビタミンやミネラルを豊富に含む食事を摂ることにより、流産リスクが低下するという。
炎症誘発性食品(単純糖質または飽和脂肪が豊富な食品)を避け、野菜、果物、魚介類、乳製品、卵、穀物を多く取り入れた食事を心掛けると良い。
例えば、妊娠前後の食事を通じて果物を多く摂取した女性は、果物の摂取量が少ない場合と比べて、流産リスクが61%下がった。また、野菜を多く摂取した場合は、流産リスクは41%減と報告された。
(画像はプレスリリースより)
UNIVERSITY OF BIRMINGHAM
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