婦人科良性疾患に対する治療効果
3月16日、ジョンズ・ホプキンス・メディスン(アメリカ)は、「Nutrients」にて、緑茶は子宮筋腫、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、更年期症状の潜在的な治療効果をもつと発表した。
緑茶の成分であるカテキンには抗線維化作用、血管新生抑制の効果があり、緑茶を飲むことによって子宮筋腫の深刻な症状は緩和され、子宮内膜症は改善するという。
緑茶カテキンがもつ抗線維化作用と血管新生抑制の効果
緑茶は、チャノキ(カメリア・シネンシス)から収穫された葉から作られる。茶葉には抗酸化物質やカテキン(ポリフェノールの一種)が豊富に含まれる。
カテキンは緑茶の主成分であり、お茶の渋みや苦みのもとになる。なかでも、緑茶だけに含有される「エピガロカテキンガレート(EGCG)」には抗線維化作用、血管新生抑制の効果があり、婦人科系疾患をはじめ、多くの疾患に対して潜在的な治療効果があるといわれる。
また、子宮収縮を抑制する効果があり、「エピガロカテキンガレート」によって強い子宮収縮が抑えられ、月経困難症を軽減できる。不妊症における効果については議論の余地があるものの、更年期症状、多嚢胞性卵巣症候群の予防効果も見込まれる。
(画像はNutrientsより)
Nutrients
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