子宮内膜症における治療の重要性
12月28日、シーラーズ大学(イラン)の研究チームは、「BMC Women's Health」にて、子宮内膜症に対する治療は重要であり、薬物療法あるいは手術療法によって生活の質が改善されると発表した。
子宮内膜症ならびに不妊症では、それに伴う苦痛や痛みの症状によって生活の質は下がるといわれる。今回、子宮内膜症の女性において、治療3ヶ月後に生活の質が向上することが確認された。
子宮内膜症ならびに不妊症が生活の質に与える影響
研究チームは、2018年1月から2020年9月の期間、女性400人(既婚、専業主婦、中流階級)を対象に子宮内膜症ならびに不妊症が生活の質に与える影響を検証した。
被験者を100人ずつ4グループ(子宮内膜症なし/不妊症なし、子宮内膜症あり/不妊症あり、子宮内膜症あり/不妊症なし、子宮内膜症なし/不妊症あり)に分類し、アンケート調査を実施した。
初診、手術療法あるいは薬物療法3ヶ月後の生活の質を「30項目子宮内膜症健康プロファイル(EHP-30)」に基づき評価したところ、子宮内膜症や不妊症は生活の質を下げることが認められた。
また、子宮内膜症の場合、治療3ヶ月後に生活の質が著しく向上したと報告された。子宮内膜症では痛みの症状が生活の質を下げる要因であり、治療前後における生活の質は社会的サポートによって大きく左右されるという。
(画像はBMC Women’s Healthより)

BMC Women’s Health
https://bmcwomenshealth.biomedcentral.com/