地中海料理による健康効果
12月13日、南オーストラリア大学(オーストラリア)は、プレスリリースを通じて、地中海料理によって不妊症が改善され、生殖補助医療の成功率ならびに男性の精子の質が高まると発表した。
これまで、果物、野菜、豆類、ナッツ類に重きを置いた地中海料理は、多くの健康効果をもたらすといわれてきた。今回、地中海料理により、非侵襲的かつ無理のない範囲で不妊症を克服できる可能性が示唆された。
地中海料理が生殖補助医療に与える効果
南オーストラリア大学、モナッシュ大学、サンシャインコースト大学に編成された研究チームが、地中海料理が生殖補助医療に与える効果を検証したところ、健康の増進効果だけでなく、不妊症の改善に効果があると認められた。
地中海料理は、赤身肉や加工肉が少なく、果物、野菜、魚、ナッツ類、オリーブオイル、全粒穀物を多く用いる。健康によい多価不飽和脂肪酸が多く含まれ、抗酸化・抗炎症作用が高い。
地中海料理の抗酸化・抗炎症作用より、酸化ストレスが減少して生殖能力が改善する。特に、妊活中のカップルの妊娠化可能性を高めるという。
酸化ストレスは体内の細胞を変化させて炎症を誘発し、精子の質の低下、月経サイクルの乱れなど、男性ならびに女性の生殖機能・能力に悪影響を及ぼす。
酸化ストレスを減らすには食事が重要になり、妊娠に向けて食生活を見直して栄養を改善することは、生殖能力を高めるうえで非侵襲的かつ潜在的に効果があるという。
(画像はプレスリリースより)

University of South Australia
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