肥満妊婦のリスク
9 月8日、ENDOCRINE SOCIETYは、プレスリリースを通じて、肥満や妊娠糖尿病の妊婦は、非肥満の妊婦と比べて、子供の注意欠如・多動症(ADHD)リスクが2倍になると発表した。
今回、妊娠中の過剰な体重増加と子供のADHDリスクにおいて関連性が認められたという。なお、研究論文は「Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism」に掲載されている。
妊娠糖尿病と子供のADHDリスクにおける関連性
研究チームは、妊娠糖尿病である母親から誕生した子供1036人を対象に、妊娠糖尿病と子供のADHDリスクにおける関連性を検証した。
ADHDと診断された子供は13%であり、妊娠糖尿病と肥満の母親から誕生した子供は、非肥満の母親から生まれた子供と比べてADHDリスクが2倍になることが認められた。
あわせて、妊娠糖尿病、肥満と妊娠中の過剰な体重増加において関連性が報告された。妊娠糖尿病や肥満の妊婦は、妊娠中の体重増加量が過剰であった。一方、肥満や妊娠糖尿病であるが推奨体重増加量であった場合、その子供のADHDリスクが高くなることは確認されなかった。
これより、研究チームは、母体ならびに胎児の健康を維持するために、妊娠中の体重増加量を適切な範囲でとどめるように強調する。
(画像はENDOCRINE SOCIETYより)

ENDOCRINE SOCIETY
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