妊娠前のストレスは大敵
8月16日、アメリカの研究チームは、「Human Reproduction」にて、流産歴がある場合、知覚されたストレスレベルが中央値を超えると妊娠初期の流産リスクが2倍に増加すると発表した。
妊娠前のストレスと妊娠初期の妊娠損失
これまで、流産歴のある女性はストレスに脆弱であり、妊活中のストレスは大敵であるといわれてきた。先行研究では、精神的ストレスと臨床的流産には関係性があることが認められた。
今回、研究チームは、「The Effects of Aspirin in Gestation and Reproduction (EAGeR) Trial」(2007~2011年、妊婦797人)を用いて、妊娠前のストレスと妊娠初期の流産における関係性を検証した。
被験者は、妊活中、毎日のストレス状態を記録し、月末にはアンケート調査を受けた。また、妊娠成立、妊娠継続、流産は、hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)に基づき判断した。
受精卵の着床前後ならびに妊娠初期において、1週間あたりの知覚されたストレスレベルが高い女性は、ストレスレベルが低い女性と比べて妊娠損失、化学流産のリスクが増すことが確認された。
(画像はHuman Reproductionより)

Human Reproduction
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