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精子の老化によって妊娠可能性が低下する

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精子の老化によって妊娠可能性が低下する

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妊娠までの時間を予測するバイオマーカー
5月13日、アメリカの研究チームは、「Human Reproduction」にて、精子のエピジェネティクス的年齢は妊娠確率に影響を与えると発表した。

暦年齢(誕生から経過日数より求められる年齢)とDNAメチル化には強い相関性が認められている。DNAメチル化レベル(組織・細胞の老化レベル)よりエピジェネティクス的年齢として予測されるのが、生物学的年齢(組織・細胞の老化レベルから求められる年齢)といわれる。

今回、老化した精子では、若い精子と比べて、12ヶ月の累積確率が17%低下すると報告された。

精子
精子のエピジェネティクス的年齢と妊娠結果における関係性
研究チームは、2005年から2009年の期間、アメリカ16州にて379の精子サンプルを用いて、精子のエピジェネティクス的年齢と妊娠結果における関係性を検証した。

精子DNAメチル化のデータを用いて、精子のエピジェネティクス的年齢による1年内の妊娠可能性を比較したところ、妊娠までの時間(TTP)との比例関係、在胎期間との反比例関係が認められた。精子のエピジェネティクス的年齢が上がると、妊娠までの時間は長くなり、在胎期間は短くなるという。

また、喫煙者は、精子のエピジェネティクス的年齢を上昇しやすいという。

研究チームは、精子のエピジェネティクス時計によって男性の生殖能力を評価できることで、不妊治療を求めていない人への妊娠の成功を予測する新しいバイオマーカーとして貢献できると考える。

(画像はHuman Reproductionより)


外部リンク

Human Reproduction
https://academic.oup.com/


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