妊活中のオメガ3サプリメント摂取効果
2月11日、アメリカの研究チームは、「Human Reproduction」にて、オメガ3サプリメントを摂取することによって受胎能力、自然妊娠可能性が高まると発表した。
オメガ3脂肪酸は体内で合成できないため、食事から摂取する必要がある。特に、青魚(サバ、イワシ)、多脂肪の魚(サケ、マグロなど)、除脂肪の魚(タラ、コダラなど)に多く含まれている。
オメガ3サプリメントと受胎能力における関係性
これまで、不妊女性の場合、オメガ3サプリメント摂取により、体外受精の成功率が増すといわれている。今回、研究チームは、前向きコホート研究「Time to Conceive (TTC)」(2008~2015年、妊娠成立までを対象)を用いて2次分析を行い、オメガ3サプリメントと受胎能力における関係性を検証した。
データ分析対象者は、30歳から44歳の女性、不妊歴はなく、妊活期間は3ヶ月未満であった。妊活中の月経周期、服用した薬、摂取したサプリメントに基づいてデータを分析したところ、オメガ3脂肪酸に自然妊娠の可能性を高める効果が認められた。
オメガ3(魚由来EPA/DHA)を摂取した女性の妊娠率は、オメガ3s(海藻由来EPA/DHA、動物成分フリー、フィッシュオイル不使用)を摂取した女性と比べて1.51倍になったという。
なお、サプリメントのメーカーおよびブランドは不問である。研究チームは、妊活中にサプリメントを用いて魚由来のオメガ3脂肪酸を摂取することにより、自然妊娠の可能性が増すと結論付ける。
(画像はHuman Reproductionより)

Human Reproduction
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