妊娠期における新型コロナウイルス感染の危険性
2月7日、アメリカの研究チームは、「JAMA」にて、妊婦の新型コロナウイルス感染は危険であり、妊娠合併症の発症リスク、ならびに妊婦死亡リスクを高めると発表した。
妊娠中、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)に感染することにより、高血圧、分娩後異常出血、母子感染(細菌、ウイルスなどの微生物が母から胎児へ感染すること)をはじめ、妊娠合併症のリスクが増加するという。
妊娠合併症ならびに妊婦死亡リスクの増加
研究チームは、アメリカ国内の医療機関17ヶ所、14000人以上の妊婦(新型コロナウイルス感染歴がある約2300人、新型コロナウイルス感染歴のない11800人)を対象に、妊娠期における新型コロナウイルス感染の危険性を検証した。
被験者のうち80%以上が妊娠後期、18%は妊娠中期に陽性反応が確認された。妊娠中にコロナ陽性者となった患者は、感染しなかった患者と比べて、子癇前症、 HELLP症候群(溶血、肝酵素上昇、血小板減少)、肺水腫、重度高血圧を含む高血圧性疾患をはじめ、深刻な妊娠合併症リスクが40%まで増加したという。
(画像はJAMAより)

JAMA
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2788985NEWS MEDICAL
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