妊娠期における食事の重要性
12月29日、トゥルク大学とトゥルク大学病院(フィンランド)の研究チームは、同大学プレスリリースを通じて、妊娠初期に栄養バランスのとれた健康的な食事を摂ることによって身体の炎症が抑制され、妊娠糖尿病リスクを軽減できると発表した。
肥満は、妊娠糖尿病を発症させる重大な危険因子といわれる。今回、健康的な食事は、妊娠期の過剰体重および肥満、妊娠糖尿病のリスクを下げると報告された。
妊娠期の食事と妊娠糖尿病リスクにおける関係性
研究チームは、過剰体重および肥満の妊婦351人を対象に、妊娠期の食事と妊娠糖尿病リスクにおける関係性を検証した。
被験者は妊娠中の食事内容を記録し、「国際的栄養品質指数」を用いて食事から摂取した栄養素を算出した。また、「食事性炎症指数(食事が炎症反応(炎症状態)に及ぼす影響を総合的に評価する指数)」にて、潜在的な炎症を評価した。
「国際的栄養品質指数」「食事性炎症指数」に基づいた食事評価より、妊娠初期の食事と妊娠糖尿病リスクにおいる関係性が立証され、食事性炎症指数(軽度の炎症)の増加に伴い、妊娠糖尿病の発症リスクが高まると報告された。
あわせて、脂肪の摂取量と妊娠糖尿病にも関連性が認められ、特に、飽和脂肪の摂取量が増加すると、妊娠糖尿病リスクも上昇した。なお、飽和脂肪の摂取量は、身体の炎症反応に影響を及ぼすといわれる。
(画像はプレスリリースより)

UNIVERSITY OF TURK
https://www.utu.fi/