流産と受胎確率の関係性
11月18日、オスロ大学などノルウェーの研究チームは、「Human Reproduction」にて、流産回数と受胎確率(月経周期1~2回における妊娠確率)は反比例関係にあると発表した。
流産と妊娠可能性には関連性があり、過去に流産を経験した女性は、流産回数に伴って自然妊娠の可能性が低くなるという。つまり、流産回数が多くなると受胎確率は低下し、流産回数が少ないほど受胎確率は高まるという。
あわせて、不妊歴がある場合、習慣流産リスクが高まると報告された。
流産回数と妊娠可能性は反比例関係
今回、研究チームは、国家ベースのコホート調査「Norwegian Mother, Father and Child Cohort Study (MoBa:ノルウェー母と父と子のコホート調査)」を用いて、自然妊娠の経産婦48537人を対象に流産回数と受胎確率における関係性を検証した。
調査を通じて、流産回数と受胎確率に反比例関係にあり、流産経験のない女性の受胎確率が最も高くなった。また、流産経験のある女性では、流産回数の増加に伴い、受胎確率は低下した。
あわせて、妊婦7889人を対象に次の妊娠までの期間と流産の相対リスクの関係性を調査したところ、流産と受胎確率において、次の妊娠までの期間が共通する危険因子になることが認められた。次の妊娠までの期間が短いほど、流産リスクは軽減された。
(画像はHuman Reproductionより)

Human Reproduction
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