新型コロナワクチンに対する不安
10月21日、オタワ大学(カナダ)の研究チームは、「New England Journal of Medicine」にて、新型コロナワクチンと妊娠初期の妊娠損失に相関関係は認められないと発表した。
新型コロナワクチン接種を起因として、妊娠初期の流産リスクが高まる根拠はないと報告された。
新型コロナワクチンと妊娠初期の流産における関係性
研究チームは、ノルウェーの保健データベースを用いて、妊娠中に新型コロナワクチンを接種した女性を対象に、新型コロナワクチンと妊娠初期の流産における関係性を検証した。
今回の研究では、新型コロナワクチン接種と妊娠初期の妊娠損失を裏付ける証拠は確認されず、ワクチン接種による妊娠初期の妊娠損失リスク増加は認められなかった。ファイザー製、モデルナ製、アストラゼネカ製を含む新型コロナワクチンと妊娠初期の妊娠損失には相関関係はないという。
研究チームは、妊娠中のワクチン接種を起因とした初期流産リスク増加を否定したうえで、ワクチン接種によって妊婦の新型コロナウイルス感染・重症化リスクは軽減すると結論付ける。これにより、妊娠中の新型コロナワクチン接種は有効および安全であると考える。
あわせて、妊娠中の母親が新型コロナワクチンを接種することで、胎児にも免疫が受け継がれ、新型コロナウイルスに対する抗体をもって誕生すると説明する。
(画像はプレスリリースより)

uOttawa
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