妊娠初期の飲酒・喫煙による危険性
8月23日、アメリカ国立衛生研究所は、同研究所プレスリリースを通じて、妊娠初期の飲酒と喫煙の組み合わせにより、後期死産(妊娠28週以降の死産)のリスクが高まると発表した。
妊娠初期の母親が飲酒に加えて喫煙をした場合、非飲酒・非喫煙者と比べて死産リスクが約3倍になることが認められた。
妊娠初期の飲酒と喫煙の組み合わせと死産リスクにおける関係性
これまで、妊娠期の喫煙が、死産率を増加させることは報告されていた。今回、研究チームは、南アフリカとアメリカ北部の妊婦約12000人を対象に、妊娠初期の飲酒と喫煙の組み合わせと死産リスクにおける関係性を検証した。
飲酒・喫煙なしの妊婦、妊娠中期前に禁酒・禁煙した妊婦と比較したところ、妊娠初期および中期以降も飲酒・喫煙ありの妊婦は、後期死産率が2.78倍であった。
なお、先行研究では、妊娠初期以降もアルコール、ニコチンに晒された子供では、乳幼児突然死症候群リスクが12倍になると報告されている。
研究チームは、妊娠初期における飲酒と喫煙の組み合わせは悪影響を及ぼし、死産リスクを増加させると結論付けている。
(画像はNatinal Institutes of Healthより)

Natinal Institutes of Health
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