Google+
妊活・卵活ニュース
 妊活・卵活ニュース

精子を介して父親のライフスタイルが子供へ伝達される

着床前診断
産み分け
カラダ
不妊治療
社会
書籍
その他
新着ニュース30件






























精子を介して父親のライフスタイルが子供へ伝達される

このエントリーをはてなブックマークに追加
親から子へ伝達
3月16日、マギル大学(カナダ)の研究チームは、同大学プレリリースを通じて、精子における非DNAメカニズムによる環境情報の継承メカニズムが特定され、精子を介して、父親のライフスタイルが子供に伝達されると発表した。

精子が父親の環境(食生活)を記憶し、非DNAベースでその情報を受精卵(胚)に伝達することが判明した。また、精子タンパク質の変化が成長中の胚に悪影響を及ぼすという。研究論文は「Developmental Cell」にて掲載されている。

精子
父親の食生活が精子を介して胚に与える影響
両親由来のDNAは、子供の健康および疾患を決定付ける。特に、父親のライフスタイル(食生活、体型、ストレスレベルなど)は、子供の健康に関連するといわれる。

これは、エピゲノム(遺伝子の働きを決める仕組み「エピジェネティクス」の集まり)を介して起こり、DNAやDNAに結束するタンパク質に関連する遺伝性の生化学的マークとなる。

しかしながら、これまで、受精時における親から子への遺伝子情報の継承メカニズム、このプロセスに関与する精子メカニズムと分子は不明であった。

今回、研究チームは、マウスを用いた動物モデル実験を行い、成長・発達に影響する情報を胚に伝達するメカニズムを検証した。雄マウスに葉酸が欠乏した餌を与え、DNAに関連するタンパク質分子のうち特定の分子群に対する影響を追跡し、精子エピゲノムを操作した。

食事が誘発する変化は、ヒストンタンパク質(DNAを細胞に格納するタンパク質)に関連するメチル基に確認され、胚の遺伝子発現における変化、背骨や頭蓋骨の先天性欠損を引き起こすことが認められた。精子ヒストンにおけるメチル基の変化は受精に伴い、父から子へ引き継がれ、成長中の胚に悪影響を及ぼす。

今後、研究チームは、精子ヒストンタンパク質が誘発する変化の治療に焦点を置き、研究を進めていくという。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

McGill
https://www.mcgill.ca/

DIGISMAK
https://digismak.com/


Amazon.co.jp : 精子 に関連する商品
  • 多嚢胞性卵巣症候群は精神状態や腸内細菌叢に影響を及ぼす(4月23日)
  • トリガー日のエストラジオールは新鮮胚移植の結果に対して劇的な影響を与えることはない(4月23日)
  • 母親の糖尿病は子供の注意欠如多動症リスクに影響を与える(4月15日)
  • トリガーの日の血清プロゲステロン濃度が凍結融解胚移植の出生率に影響を与える(4月12日)
  • 腎機能低下は男性不妊リスクを高める要因になる(4月8日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->
    記事検索
    妊活基本情報



    お問い合わせ