妊娠期におけるビタミンと葉酸の重要性
3月18日、「NEWS MEDICAL」は、ヨーロッパの研究チームが「International Journal of Epidemiology」に発表した研究論文「母親のビタミンB12および葉酸量が子供の出生体重に与える影響」を紹介している。
ヨーロッパの研究チームは、「International Journal of Epidemiology」(12月21日)にて、妊娠期の葉酸量と子供の出生体重には関連性があり、妊娠期における母親の葉酸量の増加に伴い、子供の出生体重も増加すると報告した。
妊娠期のビタミンB12および葉酸と子供の出生体重における関係性
喫煙、飲酒、不健康な食事をはじめ、妊娠期の悪習慣は子供に悪影響を及ぼす。今回、クイーンズランド大学(オーストラリア)、エクセター大学、ブリストル大学(共にイギリス)などは、妊娠期の母親の葉酸・ビタミンB12量と子供の出生体重における因果関係に着目した。
疫学・統計手法「メンデルのランダム化」により、遺伝学観察研究データを用いて葉酸、ビタミンB12と出生体重における因果関係を考察したところ、妊娠期の母親における葉酸量が多い場合、子供の出生体重は増加することが認められた。
一方、妊娠期の母親のビタミンB12量は、子供の出生体重に対して影響を与えないと報告された。
(画像はInternational Journal of Epidemiologyより)

International Journal of Epidemiology
https://academic.oup.com/ije/article/50/1/179/6042991NEWS MEDICAL
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