食事と男性不妊
9月1日、メルボルン大学(オーストラリア)は、プレスリリースにて、遺伝的要因と環境的要因の相互作用は男性の生殖能力を著しく低下させると示された。
今回、高脂質と高糖質の欧米型の食事は遺伝的変化による影響を悪化させ、男性不妊リスクを高める可能性があると報告された。なお、研究論文は「Human Reproduction」にて掲載されている。
遺伝的要因ならびに環境的要因による生殖能力への影響
M1AP遺伝子の突然変異は、男性不妊症の遺伝的原因として比較的よく知られている。しかしながら、M1AP遺伝子の突然変異を有する男性全てが同じ影響を受ける訳ではない。
そこで今回、研究チームは、遺伝子欠陥があるマウス(M1AP遺伝子の突然変異)を用いた動物モデル実験を行い、遺伝的要因ならびに環境的要因による生殖能力への影響について検証した。
一部のマウスに対して高脂質・高糖質のエサを与えたところ、遺伝的要因(M1AP遺伝子の突然変異)と環境的要因(高脂質・高糖質な食事)に晒されたマウスは、遺伝的要因のみに晒されたマウスと比べて生殖能力が著しく低下した。
高脂質・高糖質のエサを与えたマウスでは精子の質が下がり、生まれた子マウスの数は少なくなったという。これより、遺伝的要因と環境的要因の相互作用が男性不妊に大きく影響すると示唆される。
(画像はプレスリリースより)

UNIVERSITY OF MELBOURNE
https://www.unimelb.edu.au/Human Reproduction
https://academic.oup.com/