ラクトフェリンの有用性
7月14日、トリノ大学(イタリア)の研究チームは、「npj Science of Food」にて、ラクトフェリン(LF)は、妊娠糖尿病のフェリチン値の低下を防ぐと示した。
妊娠糖尿病の女性が、LFヨーグルト(ラクトフェリンヨーグルト)を摂取することにより、フェリチン値が安定するという。
妊娠糖尿病におけるラクトフェリンの作用
ラクトフェリンは、抗炎症作用や腸内細菌叢調節作用をもつ鉄結合性糖タンパク質である。腸内細菌叢(腸内フローラ)を整えるだけでなく、免疫細胞を活性化させて免疫力を高める。また、鉄と結合しやすい特性をもち、体内の鉄循環を良くするといわれる。
そこで今回、研究チームは、妊娠糖尿病50人(妊娠24~30週)を対象に、妊娠糖尿病におけるラクトフェリンの作用について検証した。
実験群25人(LFヨーグルトあり)と対照群(LFヨーグルトなし)を比較したところ、フェリチン(鉄結合性タンパク質)に有意差が認められた。実験群ではフェリチン値が安定していたが、対照群では低下した。フェリチン低値は貯蔵鉄不足であり、貧血リスクが増す。
一方、両群において、トランスフェリン値と赤血球数は増加した。あわせて、ラクトフェリンには、特定の腸内細菌群を調節する効果があると示された。なお、両群ともに1日あたり30mgの鉄を摂取し、実験群は鉄の摂取に加えて8週間ラクトフェリン100mg入りヨーグルトを1日2個食べた。
(画像はnpj Science of Foodより)

npj Science of Food
https://www.nature.com/articles/s41538-026-00998-y