父親のストレスによる影響
5月26日、コロラド大学アンシュッツ校(アメリカ)の研究チームは、プレスリリースにて、父親由来のストレスは子供の成長に長期的な影響を与えると示した。
精子は父親の遺伝情報だけでなく、父親の人生経験によって形成された分子シグナル(化学的な情報伝達の仕組み)をもち、それらを受精卵へと運び込む可能性が示唆された。
受精前に父親が経験したストレスは精子の分子シグナルを変化させ、長期に亘って子供の発達に影響を及ぼすという。なお、研究論文は「iScience」に掲載されている。
ストレスによる精子の分子変化と子供の発達における関係性
先行研究では、ストレスによる精子の分子変化と子供の発達における関係性が報告されている。ストレスは精子の分子を変化させ、子供の脳発達、行動、代謝に影響を与える。
そこで今回、研究チームは、ストレス増幅に伴い発現量が増加する分子に焦点をあて、マウスを用いた動物モデル実験を行った。
受精卵中の分子濃度を上昇させたところ、胚盤胞の生存率は低下した。また、子マウスが雄である場合、体重と脛骨の長さが有意に大きくなった。
これにより、受精前の父親のストレスは初期胚の発達、子供の体格や骨の発達を含む身体的成長に影響を与える可能性が示唆される。それゆえ、男性は、妊活前のストレス管理が重要になる。
(画像はプレスリリースより)

University of Colorado Anschutz
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