外気温による体外受精への影響
5月19日、中国の研究チームは、「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」にて、外気温と体外受精の成功率において関連性があると示した。
体外受精ならびに顕微授精サイクル中の低温および高温曝露は、妊娠転帰に有意な影響を与えるという。
外気温と妊娠転帰における関係性
研究チームは、2019年から2022年の期間、中国の医療機関にて体外受精・胚移植(IVF-ET)ならびに顕微授精・胚移植(ICSI-ET)1サイクル目を受けた不妊患者10988人を対象に、外気温による影響について検証した。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の気象データセット「ERA5」を用いて居住地の気温を評価したところ、体外受精ならびに顕微授精サイクル中の低温および高温曝露は、妊娠転帰に影響を及ぼすと示された。
臨床妊娠成立(エコーによる胎嚢確認)が寒い季節の場合、気温上昇と臨床妊娠率には正の相関関係があった。一方、暑い季節の場合、気温上昇と出生率において負の相関関係が報告されている。
なお、この関連性は、卵巣刺激期(ゴナドトロピン投与開始から採卵まで)、妊娠期(胎嚢確認から分娩まで)、全妊娠期間(胚移植後の血清hCG測定から分娩まで)に認められた。
これより、極端な気温は体外受精結果に影響を及ぼし、特に、妊娠中の高温曝露は出生率の低下と関連しているといえる。
(画像はJournal of Assisted Reproduction and Geneticsより)

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