肥満治療の可能性
イギリスのコベントリー・アンド・ウォリックシャー大学病院(UHCW)とウォリック大学医学校に所属する研究者らは、既存のランダム化比較試験を分析した結果、GLP-1受容体作動薬が肥満男性の生殖能力を改善する可能性を示した。この研究成果は、6月13日(現地時間)にシカゴで開催されたENDO 2026で発表された。
今回、GLP-1受容体作動薬は、肥満の根本的な影響に対処するだけでなく、テストステロン量や精子の質を改善する可能性があると報告された。GLP-1受容体作動薬の長期服用は、肥満男性のホルモンや生殖能力に悪影響を及ぼさないことが示唆されている。
GLP-1受容体作動薬と男性の生殖能力
研究チームは、医学データベースで男性(18~65歳)を対象とした既存のランダム化比較試験を検索し、肥満治療に伴うホルモン値、精子の質、体重、血糖値、コレステロール値、全体的な代謝状態を評価した研究を分析した。
既存のランダム化比較試験では、GLP-1受容体作動薬を用いた群と、他の治療法またはプラセボを用いた群が比較されていた。全体的な健康状態は、テストステロン補充療法単独と比べてGLP-1受容体作動薬の方が良好だったと報告されている。
また、24週間のセマグルチド(GLP-1受容体作動薬の注射薬)投与では、テストステロンなどのホルモン量を安定させながら、精子の質(形態など)やコレステロール値の改善が認められた。
16週間のリラグルチド(GLP-1受容体作動薬の注射薬)投与では、肥満に関連して低テストステロンとなっている男性で、テストステロンおよび関連ホルモンの増加が認められた。
(画像はEndocrine Societyより)

Endocrine Society
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