超加工食品の摂取による影響
10月7日、ヨーロッパの研究チームは、「Cell Metabolism」にて、超加工食品の摂取は、代謝機能ならびに生殖機能に対して悪影響を及ぼすと示した。
超加工食品(糖分・塩分・脂肪を多く含む加工済みの食品)の摂取は、摂取カロリーに関係なく、心血管代謝機能や生殖機能に有害であり、体重は増加し、精液の質は低下すると報告された。
超加工食品が代謝機能ならびに生殖機能に対して与える影響
超加工食品の摂取は総摂取カロリーを増やし、健康を害するといわれる。そこで今回、研究チームは男性43人を対象にクロスオーバー試験(前向き研究)を行い、超加工食品が代謝機能ならびに生殖機能に対して与える影響について検証した。
被験者は適切なカロリー摂取群21人と過剰なカロリー摂取群22人に分けられ、1ヶ月のウォッシュアウト期間(休止期間)を挟んで3週間ずつ実験食品(超加工食品)と対照食品(非加工食品)を摂取した。
実験結果を比較したところ、摂取カロリーに関係なく、超加工食品の摂取によって体重、LH比(LDL(悪玉)コレステロール:HDL(善玉)コレステロール)の増加が確認された。
また、超加工食品は、エネルギー代謝や精子形成に関与する複数のホルモンに悪影響を及ぼし、成長分化因子15(GDF-15)および卵巣刺激ホルモン(FSH)は低下した。精子の質は損なわれ、総運動精子数は減少したという。
(画像はCell Metabolismより)

ScienceDirect
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