生後24ヶ月間のビタミンD摂取と健康影響
ヘルシンキ大学の研究チームは、「JAMA」にて、生後24ヶ月間のビタミンD摂取が子供の感染症発生率、骨強度に大きく影響すると発表した。新生児・乳幼児のビタミンD欠乏は、骨石灰化、骨軟化症をまねく。
ビタミンD3摂取による効果
研究チームは、2013年1月14日から2014年6月9日にかけてフィンランドにて誕生した新生児975人を対象に、骨強度、感染症発生率とビタミンD3摂取量における関係性を検証した。子供達は生後2週間から生後24ヶ月(2歳)まで、ビタミンD3(1200IU:489人、400IU:486人)を摂取している。
ビタミンD3は日光により生成される。フィンランドでは日照時間が短い為、新生児・乳幼児に対して出生直後からビタミンDサプリメントの摂取が義務付けられている。
調査結果より、ビタミンD3摂取は乳幼児の感染症の発生、肥満を防ぐ効果があると報告されている。また、骨強度や骨ミネラル含有量、感染症発生率において、ビタミンD3摂取量による差異は認められなかった。
同大学のストゥーレ・アンダーソン(Sture Andersson)教授は、生後24ヶ月間のビタミンD3摂取の重要性を強調し、ビタミンD3サプリメント摂取、あるいは日光浴による体内生成を推奨している。
(画像はPixabayより)

JAMA Network
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